疲労回復に入浴を取り入れているアスリートはたくさんいると思います。入浴は体だけではなく心もリラックスできるいい疲労回復法だと思います。その中で少し工夫をすることでより疲労が取れる入浴法をしてみましょう。
今回ご紹介するのは、『コントラスバス』という入浴法です。
コントラス=「対照的」
バス=「風呂」
という意味です。日本語にすると交代浴という意味です。
交代浴とはお湯と冷水とに交互に入り、温度差により血管の拡張、収縮を促進し疲労の回復を促す入浴法です。
交代浴(コントラスバス)とは
人間の血管は寒くなると血管を収縮させ、体温を外に出さないようにさせ、温かくなると血管を拡張させ体温を外に出そうとする生理学的作用があります。寒い日は身体を縮め、暑い日はだらけますよね?血管もあのように自然に動いていきます。
その生理学的作用を利用して冷たいお水と温かいお湯に交互に入る入浴法です。
繰り返すことによって血液の循環をよくします。繰り返すことによって血管は伸びたり縮んだりを繰り返します。そのことにより血液の流れは飛躍的に速くなります。
交代浴の主な効果
①疲労回復
②回復期以降はケガや故障の治癒促進(肉離れ、捻挫、打撲には最適です)
③冷え性の改善
④免疫力アップ
⑤自律神経を整える
などの効果が望めます。
①の疲労回復はもちろんうれしい効果ですが②の怪我の回復を早めるのはアスリートにとっては非常にいい効果だと思います。怪我を早く治すためには血行をよくすることは大切なことです。捻挫などで怪我してしばらくするとむくみが出てきます。このむくみは怪我の治りを悪くしてしまいますし、関節の動きを阻害することが多いです。関節の動きが悪くなると他の関節や筋肉などに負担をかけてしまいます。
そのためむくみをとることは非常に大切になります。アスリートだけではなく一般の方にとってもむくみは大敵ですよね!?美脚を目指す方にもオススメですよ。
【入浴法】
温浴はいつも通りにバスタブにお湯をためます。
冷水はシャワーを冷水に設定します。
温水3分、冷水1分をこれを1セットとして4~5セット繰り返します。
冬の間はいやかもしれませんが、冷水で終わると時間が経つにつれ芯の方から温まっていきます。
人間の身体は振り子のようなもので体が冷えると温めようとしますので、冷やして終わると次は身体は自然と温まるようになっていきます。
冬からこれを始めると冷え性の方にはつらいかもしれませんが、暑い時期からすると自律神経がうまく働くようになるのでつらさがなくなると思います。
まとめ
お風呂は身体も心もリフレッシュできるいい身体のケアです。
大学生など一人暮らしになるとめんどくさくてついついシャワーだけになってしまいがちになりますよね。
疲れが溜まった時に等、ひと手間ですがバスタブにお湯をためて入ってみてください。
疲労が抜けるのがわかりますよ!
※注意点
受傷直後は必ず控えてください。けがをした後は炎症を助長させてしまうこともありますので、必ず専門機関などに受診し医師、トレーナーなどに支持を仰いでください。
受傷直後から交代浴を行うと治癒までの時間を伸ばしてしまうことがあります。
48時間~72時間後からの回復期からを行うことをお勧めします。
*循環器にに不安がある方、その他疾患のある方は負担がかかるためお勧めしません。
*入浴後は刺激が強いため湯あたりのため体ダルくなることがあります。
*のぼせないように注意しましょう。(水分補給をおこなってください)
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