足の形を知ろう!|外反母趾とは?

コラム

過去記事で足の指を動かすこと足の裏のケアについて書きました。今回は足の形について書いていきたいと思います。現代人は様々な足の悩みを持っています。外反母趾などはその代表の一つです。

これらのトラブルは足の痛みはもちろんのこと身体のさまざまな部分にも二次的影響を与えていきます。それなのに自分の足がどのような状況なのかを知らないことが多いのが現実です。今回おおよその足の見方をご紹介いたしますのでご参考にされてください。

そもそもよくわからない外反母趾って!?

外反母趾は「親指が外側(小指側)に向いている状態」といわれることが多いのですが、これは正しくありません。外反母趾の状態を少し難しく言うと、「第一中足骨が内反(内側に曲がり)、母趾基節骨が外反(外側に曲がり)し第一中足骨の骨頭が膨隆をしている状態です。ただ単純に親指が曲がっている状態なのではなく、足の甲の骨から内側に曲がり捻じれを伴い親指が外側に曲がっているのです。

 

足の状態をセルフチェックしよう!

インターネット上でいろいろ外反母趾の予防や運動、テーピングなどがのっていますが様々なものを試す前に自分の足の状態なのか知っておくことは大事なことです。

ご自分で細かく計測は難しいとは思いますが知っておくと便利だと思います。

自分でセルフケアをおこなう前などにはご自分の足がどれぐらいの悪い状態なのかを知っておいて、セルフケアを行った後にどれくらい改善したかの目安にもなると思います。(もちろん一回やっただけでは効果は少ないと思います。)

セルフチェックを行う前に足を軽くマッサージなどしておくと力が抜けて計測しやすいので行ってみてください。

HV角(外反母趾角)を計測しよう

HV角とは、Hallux Valgus Angleの略です。

(Hallux:母趾 Valgus:外反 Angle:角度)

赤い線が中足骨の中心を伸ばした線で青い線が基節骨の中心を伸ばした線になります。わかりづらいのですが緑の角がHV角になります。

HV角の程度による分類

程度

角度
正常~15°未満
軽度15°~25未満
中等度25°~40°未満
重度40°以上

M1-M2角(第1ー第2中足骨角)を測ろう

第一中足骨の中心線(赤の線)と第二中足骨の中心線(青い線)でできた角度(緑の角)がM1-M2角といいます。外反母趾は上述した通り、ただ親指が曲がっている状態ではありません。中足骨が内側にも曲がっている状態です。外反母趾のような症状が起きてなくても左右でこの角度が違う時は、横のアーチが崩れ開張足の状態になっているかもしれません。

M1-M2角の程度による分類

程度

角度
正常~10°未満
軽度10°~15未満
中等度15°~20°未満
重度20°以上

土踏まずがあるか確認しよう

外反母趾になっている場合、扁平足を併発していることがほとんどです。是非確認しましょう。

やり方は足を体重をかけないで床に足をついた状態で土踏まずに指を入れてどこまで入るかを計測します。

程度

指の入り方
正常第一関節~第二関節の間
扁平足第一関節未満
ハイアーチ第二関節以上

まとめ

現代人にとっては足のトラブルは非常に多い人が抱えている悩みだと思います。セルフケアを行う前に自分でセルフチェックを行うことは非常に大事になります。どれも簡単に行えることなので是非行ってみてください。

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