身体づくりをしているアスリートにとって補食(中間食)やトレーニング後のリカバリー食などは非常に重要になります。補食(中間食)において大事なのは手軽にとれるということです。
そこで今回は手軽に摂れてなおかつ栄養価の非常に高い『チーズ』についてご紹介していきたいと思います。
チーズについて
チーズは約1リットルの生乳から中のたんぱく質を凝固させて、水分を絞りだしておよそ100グラムのチーズを作ります。10分の1のサイズになるのでその栄養は生乳の10倍になっているといわれております。
チーズの分類
よくチーズの分類でナチュラルチーズとかプロセスチーズとかを聞きますよね?
ナチュラルチーズは加熱処理を行わないで発酵させ、熟成したものをナチュラルチーズといいます。乳酸菌などを生きたまま摂取できるます。
プロセスチーズは日本では一般に売られている形のものになります。ナチュラルチーズを加熱処理して再び成形したものしたものをプロセスチーズといいます。加熱処理をしている分保存がきくという利点があります。
チーズの栄養
今回は補食で使いやすいプロセスチーズの栄養価です。6Pチーズのおよそ一個分の栄養素です。
主要栄養素
エネルギー | 85kcal |
たんぱく質 | 5.7g |
脂質 | 6.5g |
炭水化物 | 0.3g |
糖質 | 0.3g |
ナトリウム | 275mg |
カルシウム | 158mg |
マグネシウム | 5mg |
鉄 | 0.1mg |
ビタミン
ビタミンB1 | 0.01mg |
ビタミンB2 | 0.10mg |
ナイアシン(ナイアシン当量) | 1.3mg |
ビタミンB6 | 0.00mg |
ビタミンB12 | 0.8μg |
葉酸 | 7μg |
1つでたんぱく質5.7グラムというのはアスリートの補食としてはかなり優秀になります。身体づくりをしているアスリートにとってたんぱく質の必用摂取量は下のように求められます。
たんぱく質必用摂取量=体重×2g
60キロのアスリートにとって必要な量は120gということです。

またチーズはアミノ酸スコアといって身体に対して必用なアミノ酸(たんぱく質)がどれだけバランスがよく入っているかがわかる指標がありますが、チーズは100です。アミノ酸スコアは100が最高なのでチーズはたんぱく質としてかなり優秀な食品といえます。
またチーズにはたんぱく質だけではなくアスリートにとってありがたいのはカルシウムやマグネシウムなどといったミネラルが豊富に入っています。
カルシウムやマグネシウムはトレーニングによって汗などにより身体の外に排出されてしまいます。トレーニング直後に補給をするのは身体づくりにも疲労回復の観点からも大切です。日本人の食生活ではカルシウムやマグネシウムは不足がちと言われております。
カルシウム
骨や歯を作るのに非常に大切な栄養素です。身体の99%のカルシウムは骨や歯に使われます。残りの1%は筋肉を動かしたり、神経の働きや止血などに使われます。
マグネシウム
マグネシウムも骨などを作るのに非常に関わっております。また神経伝達を正常に保ち、エネルギー生産にも関与しています。
チーズは脂質が多い!?
減量中のアスリートにとっては脂肪は大敵だと思います。脂肪の摂りすぎは体重増加に繋がってしまいますので減量中のアスリートは低脂肪チーズやカッテージチーズなどの低脂肪のチーズをを摂るなど工夫をしてもらえればと思います。
先ほどの6Pチーズなども1つではカロリーもそんなに高くないので問題はないと思います。
チーズは吸収が早い
脂肪分が高いと吸収は比較的遅いと思われていると思いますが、チーズは脂肪が高いのですが乳酸菌などの発酵の段階でたんぱく質の分解が進んでアミノ酸の状態になっているので吸収の早い状態になっています。同じ乳製品の牛乳などに比べると吸収がとても速いです。
ですので練習後のリカバリーには最適です。
リカバリー食は運動後30分以内がゴールデンタイムといわれておりますのでなるべく早くとりましょう。
まとめ
チーズはアスリートにとってうれしい高タンパク質食品でアミノ酸スコアも高い優秀な食品です。吸収も早い食品なので効率的にとって身体づくりに役に立ててください。
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