シンスプリントとは?ランナーに多いシンスプリントの徹底解説とケアの方法

スポーツ障害・怪我

今回の記事は短距離、中長距離のランナーなどに多い『シンスプリント』について書いていきたいと思います。

シンスプリントは陸上競技だけではなく、サッカー、バスケットボールやハンドボールなどの走る事の多いスポーツから、バレーボールなどのジャンプをする競技、さらに剣道のような強く踏み込む競技まで多岐にわたり起こるスポーツ障害です。

また10代の学生アスリートとに多発しておこり、春先に多いといわれております。

 

症状はどんなの?

主な症状でいうと、脛骨(すねの骨)の内側の下3/1に起こる痛みです。

下3/1の痛みを疾走型

中央部辺りの痛みを跳躍型などといったりして分類をしたりしますが、主な症状は痛みです。

初期症状は運動開始時に鈍痛や違和感を感じ、運動中には症状が気になくなり運動ができます。

症状が進行すると、運動をしていない時にまで痛みが出てしまい、運動中にはかなりの痛みを感じる事になります。

気をつけてほしい事

上記のようにシンスプリントが重症化をすると気をつけてほしいのが、脛骨内側の疲労骨折です。

シンスプリントだと思ってそのまま放っておいて疲労骨折になってしまうケースをよく診ますが、痛みが長く続いてしまった場合は是非専門機関に受診するのをお勧めします。

簡単なテストとしてはホップテストというのがあります。

痛いほうの足で片足でジャンプを10回してもらいます。

疲労骨折になると10回もジャンプが出来ない事が多いので10回してみて痛みが強く出来ない場合は精密検査をしてください。

長期間放っておくと、競技の長期間離脱につながりますので初期の治療が肝心になります。

原因

原因は処々さまざまなことをいわれておりますが大きな原因としては、オーバーユース(使いすぎ)が大きな原因といわれております。

ふくらはぎの筋肉のうち、ヒラメ筋、後脛骨筋、長趾屈筋などの筋肉たちがジャンプやダッシュを繰り返すことで、この筋肉たちは収縮します。

これらの筋肉は脛骨(すねの骨)に付着しているため、収縮を繰り返すことによって付着部に強い牽引力を発生させ骨の表面にある骨膜に炎症を生じさせ、疲労性の骨膜炎を起こしてしまいます。

そのほか、足のアーチがなくなることによりショックを吸収できなくなって骨にストレスを与え痛みの原因になることもあります。

右足がシンスプリントなのですが右足は左足に比べて傾きが多くなっているのがわかるでしょうか?

この選手は右足の内側のアーチが崩れ足部が内側に倒れている状態です。この状態の事をオーバープロネーション(過回内足)といいます。上の写真を見てもらってすぐわかるように足の内側に負担がかかっているのがわかりますよね?

こういった構造上の問題がありシンスプリントが起こったりします。また、硬い地面でのランニングや運動に合わないシューズでの運動などもシンスプリントの原因になります。

その他ランニングフォーム(ペタペタ足をつくなど)が悪いなどがあります。

原因まとめ

  • オーバーユースなどによる筋肉などの使いすぎ。下腿の筋肉の柔軟性の低下
  • アーチの低下やオーバープロネーション(過回内足)などの足部の構造的な問題
  • 合わないシューズなどでのランニングや硬い地面でのランニング

 

セルフケア

基本は運動の量の調整になります。

原因によってセルフケアなどは変わってくるのですが、ご紹介していきます。

ストレッチ

下腿部のストレッチや股関節周りのストレッチが非常に大切になっていきます。

原因でも書いたように下腿の筋肉が固くなっていることによりシンスプリントが起きている可能性があります。足首周りのストレッチをすることによって下腿の筋肉の柔軟性を獲得しておくのは大切な事です。

柔軟性を出すことは改善のためにも大切ですし予防にも必ず大切になってきますので継続して行いましょう。

温める

痛みがある場合アイシングがアスリートにはすぐ頭のなかに出てくることだと思いますが、シンスプリントは温めるのが大切になってきます。アイシングは練習直後の痛みの強いときにはすることはよいのですが、長期的にアイシングをすることはオススメできません。

アイシングについて解説しております。

新常識!?アイシングの効果と正しいアイシングの仕方!

筋肉が多い部分は血管も豊富で血行も良く治りが速くなるのですが、脛骨の内側の部分は筋肉も少なく血行ももともとあまりよくありません。すねの内側を手で触ってもらったらわかるのですが、冷たく感じると思います。冷たく感じるぐらい血行も悪いのでこの部分は積極的に温めて欲しいです。

 

足の裏やふくらはぎのセルフマッサージ

これも原因で書いたふくらはぎ周りの筋肉や足の裏の筋肉の使いすぎや柔軟性の低下でシンスプリントが起こるのでその部分のマッサージをしていきます。

フォームローラーなどを使ってふくらはぎをマッサージをするのが効果的です。なるべく手でやってほしいのですが、なかなか出来ない事が多いと思いますので便利な道具を使ってされてください。

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また足の裏はゴルフボールなどを使って足の裏をマッサージしていきます。

やり方

①立った姿勢で片足をボールの上に乗せます。

②まず足の内側のアーチを刺激するように前後にボールを踏みながら転がします。(30秒ほど)

③そのあと同じように外側のアーチ(小指側)を刺激するように前後にボールを踏みながら転がします。(30秒ほど)

④次に足の指の付け根にある横アーチを刺激するように左右にボールを踏みながら転がします。(30秒ほど)

⑤最後に大きくまんべんなく足の裏を刺激するように前後にボールを踏みながら転がします。(30秒ほど)

これで足の裏をしっかり刺激してください。

テーピング

テーピングは症状の初期にサポートする場合や復帰し始めのころにすると非常に役に立ちます。

テーピングをすることによって、足首周りの筋肉をサポートしてあげたり、足のアーチの保護をすることによって足まわりに負担を軽くしてあげる事が出来ます。

しかしテーピングをすることによって痛みは軽減することが出来ても治ったわけではないので練習量などは気をつけるようにしてください。

物理療法

いわゆる整形外科や整骨院などで使われている電気治療器などです。

電気治療器のほとんどの目的は、痛みを抑える事です。その中でシンスプリントを治すためにおすすめな機械は超音波治療器と微弱電流がオススメです。

超音波

超音波の人体に対する作用としては、温熱効果と非温熱効果(機械的効果)に分けられます。

温熱効果は、生体内に入った超音波の振動により細胞レベルで細かく振るわせことで、細胞同士が擦れ合って、その摩擦で熱が発生します。(ジュール熱といいます)

なので、超音波の振動が発生している深部の細胞自体から発熱します。ですので、深部の温熱効果が非常に高いのです。深部を加温することで、コラーゲンの伸展性を高め、血流の改善を行い、循環不全による疼痛緩和を行います。

シンスプリントの場合上記でも説明しましたが、温める事が重要といいました。その温めるのにもっとも適したのが超音波でと思います。

しかし超音波はきっちり当てないと効果がなかなか出にくいのがデメリットになります。

微弱電流

マイクロカレント(微弱電流)は、もともと人体に存在する電流に似た微弱な電流です。この電流を体内に流すことで、傷ついた組織の修復を早め、損傷部の治癒を促進します。ほとんど刺激を感じない極めて弱い電流なので神経や筋を興奮させないため、運動後の筋肉痛の軽減に有効です。

望める効果

・軟部組織(筋・靭帯・腱・関節組織等)修復促進
・創傷の修復促進
・疼痛の緩和(外傷による疼痛、神経痛、慢性痛等)
・炎症の治癒促進(急性、慢性の炎症)

このような効果が望めるため、シンスプリントには微弱電流はオススメです。

微弱電流に関しては家庭用の微弱電流治療機器がございます。

まとめ

シンスプリントはいろいろなスポーツで多いスポーツ障害です。しかし、なかなか治らず長期化してしまうことが多いです。そのため大事なのが早期発見早期治療が原則になります。

はやく治療にはいることで競技離脱の期間が短くなります。アスリートによっては我慢できるから我慢して長期化をしてしまったり、残念ながら疲労骨折になってしまったりなってしまい大事な大会に間に合わなかったりしたアスリートもみたことがあります。

そんな残念なことはありません。早く治して早く復帰できるよう自分の身体をしっかりケアしてくださいね。

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