成長期につらい膝の痛み『オスグッド』のセルフケア・予防法

スポーツ障害・怪我

子どもがオスグッドといわれたのだがどうしたらいいんだろう・・・

うちの子が小学生で膝が痛いって言ってるんだけど成長痛かしら・・・

 

運動をしたあとに膝が痛いよー!!

 

このような子どもの急な膝の痛みって困りますよね!?

 

病院に連れて行き診断を受けるとオスグッドや成長痛といわれることが多いです。

 

そんなオスグッドの予防とケア方法をご紹介していきます。

 

そもそもオスグッドとは!?

オスグッドってよく聞きますよね?ウィキペディアによると次のようにあります。

オスグッド・シュラッター病(オスグッド・シュラッターびょう、英: Osgood-Schlatter disease、独: Osgood-Schlatter-Krankheit)は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツをする小学生、中学生や高校生に多く見られる、膝の脛骨が出っ張って痛むという骨軟骨炎である。オスグッド・シュラッター症候群(オスグッド・シュラッターしょうこうぐん)ともいう。

 

多くの患者は、膝の脛骨の付近の痛みや膝裏の痛みを感じる。様々なスポーツでジャンプや屈伸を行うことにより、大きな衝撃が膝(脛骨)付近に生じ、脛骨粗面付近に炎症が生じる。脛骨粗面に存在する骨端核に機械的牽引力がかかることに起因するとされる。このため10 – 15歳の活発な発育期の男子に多く発生し、運動時に症状が強く現れる。 特に発症しやすいスポーツはサッカー、バスケットボール、野球、バレーボール、陸上競技、テニスと言われている。 サッカーはボールを蹴ることが多いことや、リベロのように動く選手や、バレーボールでよくスパイクを打つ選手などは、痛みが増したりするために特に治りにくいと言われることがある。

オスグッド・シュラッター病 – Wikipediaより抜粋

私も小中とスポーツをしていて友人にもこのオスグッドの人がいました。

 

チーム競技のスポーツではチームに1人ぐらいはいる比較的メジャーなスポーツ障害のひとつです。

膝のお皿の下の骨がぽこっと出るのでわかりやすいと思います。

 

オスグッドの原因って?

ではオスグッドの原因とは何でしょうか?

 

オスグッドはよく成長痛といわれます。しかし、成長期の子供が必ずなるわけではありませんし、同じ練習をしてもなる子とならない子がいます。

 

ではそこは何が違うのでしょうか?

そこにはちゃんとした『違い=原因』があるはずです。そこを紐解くことによってケアや予防がわかると思います。

 

オスグッドの原因 大腿四頭筋のタイトネス(緊張)

大腿四頭筋はふとももの前にある筋肉です。この筋肉は大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋の四つの筋肉を総称し大腿四頭筋と呼びます。

 

この筋肉は全て共同の腱になりすねの骨の脛骨粗面というところに付着します。

すねの骨の赤いシールの貼った所です。人体の中でこれだけ多数の筋肉が付着する部分は珍しく、また太ももの筋肉は強力でジャンプや走ったり、何かを蹴ることによりこの部分に多くの負荷がかかることがわかると思います。

 

大腿四頭筋はこのジャンプや走ったり、何かを蹴る動作では必ず使われますのでスポーツの影響で大腿四頭筋が硬くなりこの脛骨粗面を引っ張り炎症を起こしてしまうのです。

これが『オスグッド』です。

大腿四頭筋が緊張する原因

ではなぜ大腿四頭筋が緊張するのでしょうか!?

大腿四頭筋が緊張する原因はいくつかあります。

原因その① オーバーワークトレーニング

 

小・中学生のスポーツ障害の理由でダントツに多いのがオーバーワークです。

筋肉量が少なく、身体が成長中の子に高い運動負荷を与えると必ず筋肉は耐え切れなくなり筋疲労を起こしてしまいます。

そうなることにより筋肉が硬くなり、オスグッドを起こしてしまいます。

 

原因その② 骨と筋肉の成長の違い

骨と筋肉の長さの成長スピードは違うといわれており、骨の成長のほうが早いといわれております。

そのため成長期でぐんっと伸びる時期は骨の生長が早く、筋肉の成長が追い付かないことがあります。

 

筋肉はゴムのようなものをイメージしてください。成長がおいつかない筋肉は骨によりどんどん伸ばされていきます。

伸ばされて余裕のなくなったゴムはどうなるでしょう?

ピーンと伸び、張った状態になりますよね。そして硬くなった状態になると思います。

筋肉もそうなり脛骨粗面を引っ張る状態となります。

そしてオスグッドになっていきます。

原因その③ ストレッチ不足

子供はストレッチなんかはしませんよね(笑)(全国の真面目にしているアスリートはごめんなさい!)

 

私はしませんでした・・・

原因②にも関係するのですが、筋肉を柔らかく伸びる筋肉に成長させるためにはストレッチが必要です。

ストレッチをすることにより大腿四頭筋にゆとりができ脛骨粗面にストレスを与えなくなります。

原因④ バランス力が悪い

最近の子に多いのですが、非常にバランスが悪い子が多くなってきています。

 

バランスが悪い子はジャンプなどをして片足で着地などしてもらうとすぐにわかるのですが、ピタッと止まれる子が少なくなってきています。

かなりの子がぐらつきます。

プレー中このようにぐらつくと太ももの筋肉やお尻の筋肉をバランスのいい子より使うことになるので負担が多くなります。

このため同じ練習をしてもバランスの悪い子はオーバーワークになってしまいます。

 

バランスの悪い理由はいろいろあるのですが最近多く感じるのですが足の指を使えない子が多いということです。

詳しくはこちらもどうぞ

バランスの悪いままプレーしなかなか治らないことも多いです。

 

大腿四頭筋の硬さのチェック法

大腿四頭筋の硬さをチェックするのは非常に簡単にできます。

お子様がいる家庭はまず試してみてください。

やりかた

①うつ伏せになります(腕はあげなくても問題なしです)

②膝を曲げます

③この時膝が曲がると同時にお尻が赤の矢印方向に上がると大腿四頭筋の硬さがあるということです。

 

このことを『尻上がり現象』といいます。

オスグッドで尻上がり現象があると大腿四頭筋ががなり固くなっているとわかりますし、オスグッドではなくてもこの尻上がり現象があればオスグッドになりやすいといえます。

 

オスグッドのセルフケア&予防

それではオスグッドのセルフケアのご紹介です。

アイシング

運動直後はアイシングを行いましょう。

アイシングはできたら氷を使うようにしてください。

よく保冷剤を使う方が多いのですが、保冷材は固まると形がいびつな形になるので患部に当てても当たってほしいところにうまく当たってないということがあります。

 

氷水ならそのようなことはありません。

アイシングを行うことによって速く痛みを引かすことができます。

 

目安は10分~15分冷やしましょう。

 

ストレッチ

大腿四頭筋のストレッチをしていくのがいいのですが大腿四頭筋のストレッチは膝を曲げる種目が多い為、オスグッドの症状がひどいとすることができないことがあります。

 

そのため大腿四頭筋以外の筋肉からストレッチをすることが有効になります。

オガトレさんのオスグッドにおススメのストレッチです。

膝に負担をかけずにオスグッドに効くストレッチを紹介してくれているのでおススメです。

これができるようになって大腿四頭筋のストレッチを行ってください。

こちらは大腿四頭筋のオーソドックスなストレッチになりますので参考にされてください。

大腿四頭筋のセルフマッサージ

フォームローラーやストレッチポールを使ったセルフマッサージです。

これらの道具があるとさまざまなセルフケアができますので一つあればおススメです。

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まとめ

オスグッドは成長期のアスリートにとって非常にメジャーなスポーツ障害です。基本は安静になりますがしっかりとケアをすることにより治るのも早くなりますし、予防もできます。

 

まずはしっかりと治すことを考えましょう。

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