ランナーズニ―(ランナー膝)ってご存知でしょうか!?
膝の外側に痛みが出てきやすいスポーツ外傷です。
主な原因は腸脛靭帯が大腿骨と擦れることにより起こる炎症です。正式名は腸脛靭帯炎といいます。
長距離、中距離ランナーに起こりやすいとされています。
腸脛靭帯炎ってどんな!?
詳しくはこちらの記事をどうぞ
腸脛靱帯炎はランニングによる膝障害の代表です。原因は膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。特にマラソンなどの長距離ランナーに好発します(ほかにバスケットボール、水泳、自転車、エアロビクス、バレエ等)。
発生の要因はオーバーユースです。過剰なランニング時間と距離、柔軟性不足(ウォームアップ不足)、休養不足、硬い路面や下り坂、硬いシューズ、下肢アライメント(内反膝)など、さまざまな要因が加味されています。
症状
大腿骨外顆周辺に限って圧痛が存在します(図)。腸脛靱帯は明らかに緊張が増し、時に靱帯の走行に沿って疼痛が放散します。
初期はランニング後に痛みが発生しますが、休むと消失します。しかし、ランニングを続けていると次第に疼痛は増強して、簡単に消失しなくなってきます。
つまり
この写真のように丸の部分で大腿骨と腸脛靭帯が擦れ合い炎症を起こし痛みがでてしまっている状態です。
腸脛靭帯は殿部の筋肉が長いバンドのような靭帯になっているので股関節の可動域を広げたり、殿部の筋肉のストレッチをすることも重要となります。
用意するテーピング
5cmのキネシオテープを用意してください。
38mmでも代用はきくのでお持ちのテーピングを使ってください。
腸脛靭帯のテーピングの巻き方、貼り方
①5センチのキネシオテープを大腿の長さに合わせて2本、大腿部の周囲より長めにカットしたテーピングを1本用意してください。
場合によっては15センチほどのテーピングを1本用意してください。
②膝のテーピングをする場合は少し踵を上げた状態でテーピングを貼っていきましょう。
③まず大腿の外側に2本、腸脛靭帯に沿って貼ります。
④腸脛靭帯炎はニーインといって膝内側に入ることが多いので外側にいきやすいよう、お皿の少し下側からテーピングを始めらせん状に膝の上までテーピングを巻き上げます。
⑤ここまでの3本でおおよその場合はいいのですが腸脛靭帯はお尻の筋肉が靭帯となって膝に付くのでお尻の筋肉も保護してあげた方が効果的なので、お尻にもテーピングをした方が効果は高くなります。
まとめ
腸脛靭帯炎はランナーの膝疾患の中でも頻発するスポーツ障害です。テーピングで保護することにより悪化防いだり、症状を改善することもできます。試してみてください。
症状が改善しなかったり、悪化したりする場合は必ず専門機関を受診してください。
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