俗に言われる内転筋は内転筋群(長内転筋、大内転筋、短内転筋、薄筋、恥骨筋)で構成される筋肉で5つの筋肉でサッカーなどのインサイドキックのように脚を内側に動かす時に痛めやすい筋肉です。
肉離れなどの急性のスポーツ障害を起こす筋肉はほとんどが長内転筋か大内転筋といわれております。この二つは内転筋群の中でも筋の出力が大きい為肉離れを起こしやすいと考えられます。
テーピングはこれらの筋肉をサポートをしていきます。
是非参考にされてください。
まずケガをしやすい内転筋群を見ていこう
それでは内転筋群のなかでけがのしやすい長内転筋と大内転筋をみていきましょう。
長内転筋の起始停止
起始 | 恥骨結節の下方 |
停止 | 大腿骨粗線内側唇の中1/3 |
神経支配 | 閉鎖神経(L2~L3) |
作用 | 股関節の内転、屈曲 (股関節屈曲角度で屈曲・伸展作用が逆転する。60°未満では屈曲に作用し、60°以上では伸展に作用します。) |
栄養血管 | 大腿深動脈
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長内転筋は内転筋の中でも大きく強靭かつ最も前方にあるため、筋肉の形がが明瞭であり視覚でも確認しやすいです。テーピングを貼る際にも目安になりやすい筋肉です。
大内転筋の起始停止
大内転筋は大きく筋性部と腱性部に分けられます。
大内転筋筋性部(内転筋部)
起始 | 恥骨下枝 |
停止 | 大腿骨粗線内側唇 |
神経支配 | 閉鎖神経(L2~L4) 坐骨神経(L4、L5) |
作用 | 股関節の内転、屈曲、内旋 |
栄養血管 | 閉鎖動脈 |
大内転筋腱性部(ハムストリング部)
起始 | 坐骨枝、坐骨結節 |
停止 | 大腿骨内側上顆の上方の内転筋結節 |
神経支配 | 閉鎖神経(L2~L4) 坐骨神経(L4、L5) |
作用 | 股関節の内転、伸展、内旋 |
栄養血管 | 閉鎖動脈 |
大内転筋の腱性部は大腿の内側で伸筋と屈筋を分ける境となります。また腱性部は、広筋内転筋腱板を介し内側広筋と連結します。大内転筋の筋性部と腱性部の停止する間にある裂隙状に開いた孔を内転筋腱裂孔と呼びます。
このように大内転筋は他の筋と連結し大きく筋活動に関与します。
テーピングで用意するもの
5センチ幅のキネシオテーピングを用意します。
品質でおススメできるテーピングです。
コスパはかなりいいテーピングです。
テーピングの貼り方、巻き方
①5センチ幅のテーピングを太ももの長さに合わせて2本、15センチほどに2本切って用意してください。
四隅を切っておくと剥がれにくくなるので切っておきましょう。
②1枚目は長めのテープで太ももの付け根から膝に向かって貼りましょう。大内転筋をサポートします。
③2枚目も長めのテープで太ももの付け根から太ももの前面に向かって長内転筋をサポートするように貼りましょう。
④3枚目、4枚目は短めのテープで一番痛いところ、圧痛点を確認してそこにクロスサポートができるようにやや圧迫するようにテンションを強めで貼りましょう。
⑤全体にテーピングがなじむようにこすり完成です。
まとめ
内転筋は様々なスポーツで痛めやすいですが、特にサッカー、ラグビーなどボールをけるスポーツで痛めやすいと思います。
スポーツ障害、外傷は基本はしっかり休みけがを治すことが非常に重要になると思いますが、テーピングは復帰時やけが直後には非常に使えるツールだと思います。是非使ってみてください。
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