ハムストリングスの肉離れは陸上競技の短距離・跳躍系のスポーツやダッシュを繰り返すサッカー、野球、バスケット、ハンドボールなどのスポーツに多発するスポーツ障害です。
またハムストリングスの肉離れは、非常に再発を繰り返すアスリートも多く場合によっては競技復帰まで長期間かかってしまうこともあるので気をつけなけらばなりません。
そこで復帰の際や少し違和感があるときに肉離れの予防や再発に役に立つツールの一つとしてあるのがテーピングです。
テーピングはもちろん万能ではありませんが、予防や再発を防いだり不安感を消してくれるのに役に立ちます。上手に使えればアスリートの役に立つツールとなります。
ハムストリングスの肉離れとは?好発部位は?
ハムストリングの肉離れは上記の絵にある大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋のいずれかの筋肉を損傷した状態です。
ハムストリングスの肉離れは大腿二頭筋長頭や半腱様筋の筋腱移行部での肉離れが多いといわれております。筋腱移行部とは筋肉から腱(筋肉が骨につく際組織が変わって筋肉より伸びない腱というものに変わります)に変わる部分のことを言います。
筋腱移行部は組織の硬さや伸縮性が違うため損傷が起こりやすいといわれております。違う性質のものをつなぎ合わせるとどうしても曲げ伸ばしをするとその部分に負担がかかってしまいほころびが出てしまいます。
それ大腿二頭筋は上の絵をみてもらうとわかるのですが長頭と短頭があります。そして長頭と短頭の支配する神経が違うため、疲労がたまってくると少し収縮速度にタイムラグを生じてくるために肉離れを起こしやすいといわれております。
肉離れの程度
ハムストリングスの肉離れは程度によって3度に分けられます。
1度・・・微細損傷で筋肉の大きな損傷はない
2度・・・筋組織の部分断裂
3度・・・筋の完全断裂
ハムストリングの筋断裂は多くは1~2度損傷といわれております。
1度損傷は1週間~2週間程度
2度損傷は3週~8週程度の復帰目安といわれております。
ハムストリングスのテーピングで用意するもの
5センチのキネシオロジーテーピング
貼り方
次の動画を参照してください。
ハムストリングのテーピングのまとめ
ハムストリングスの肉離れはスポーツ現場においてよく遭遇するスポーツ障害です。トレーナーはその知識をしっかり持って判断しないといけないですし、その判断がその選手の予後を分けると自覚しておかなければなりません。
アスリートはハムストリングの肉離れを予防するために普段からハムストリングのケアをおこたわらないようにしましょう!
※テーピングを行う際は汗をしっかり拭いて貼るようにしてください。汗がある状態でテーピングを貼ると剥がれやすくなってしまいます。またかゆみがある際はすぐに剥がしましょう。
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