陸上の短距離~長距離、跳躍系の競技やバスケットボール、剣道にいたる多くのスポーツ選手に多いシンスプリント。
放っておくと脛骨の疲労骨折になることもあるため、無理はしたくない症状です。昔は運動を始めたばかりの人がなることが多く「初心者病」と揶揄されることが多かったのですが、最近は脛骨過労性骨膜炎などといわれることも多くなっています。
そんなシンスプリントのテーピングの巻き方をご紹介していきます。
シンスプリントの原因って
シンスプリントについて詳しく書いた記事はこちらなのでよかったらどうぞ
シンスプリントはすねの内側の下三分の一あたりが痛むのが主症状で多くの原因はオーバーユース(使いすぎ)といわれております
シンスプリントを繰り返すアスリートの多くは扁平足やオーバープロネーションの足の状態になっていることが多く、足のショック吸収機能がうまく働いていない状態が多いです。
扁平足は足の土踏まず(内側アーチ)がなくなっている状態です。
オーバープロネーションは次の写真を見てください。
左足と右足を比べてみてください。シンスプリントの足は右足なのですが左足に比べて足が内側に倒れてふくらはぎが外側に倒れているのがわかるのでしょうか?
足が内側に倒れているのがわかりにくければ踵の角度を見ていただければわかると思います。
このオーバープロネーションの状態だと足をつくたびに脛骨の内側に大きく負担をかけてしまうのは容易に見てわかると思います。
シンスプリントになる原因はこれだけではないのですが扁平足やオーバープロネーションは確認をしてほしいものになります。
シンスプリントのテーピング
シンスプリントのテーピング法は色々ありますがわかりやすいテーピングは、先ほどの原因でご紹介した二つの原因にアプローチしながら患部を保護するテーピングになります。
扁平足やオーバープロネーションに少しテーピングをすることによって足のつきかたが変わりますので足の負担がかかります。
足の負担は一歩では大きく変わりませんが、スポーツは当然ですが一歩で終わるスポーツはありません。
少しの負担が繰り返しの動作を重ねることによって大きく結果が変わります。
用意するもの
5センチのキネシオロジーテーピング
テーピングの貼り方(動画)
扁平足のテーピング
このテーピングはシンスプリントで内側アーチが崩れた状態(扁平足)の時に有効で、足の甲を一周巻くときに少し強めで巻くのがポイントだと思います。
私が巻く場合は一周巻くときに足の内側アーチの頂上である舟状骨突起(内側アーチにあるでっぱり)を持ち上げるように、舟状骨突起を目印にしてぐっと上に持ち上げると効果としてはいいです。
オーバープロネーションの場合
このテーピングはシンスプリントでオーバープロネーションを伴うときにオススメのテーピングです。
オーバープロネーションはシンスプリントの原因の一つになりえます。普段からオーバープロネーションを整えることにより痛みを抑える事にもなりますし、シンスプリントの予防の為にもなります。
オーバープロネーションのテーピングはかかとの横を通過するときに少しひっぱって巻くことによって踵の倒れ込みを防ぐことになります。踵が倒れ込まないとふくらはぎの外側に行くのも防げますので脛骨の内側への負担が減ります。
まとめ
シンスプリントの原因の多くはオーバーユースといわれております。痛みが強い場合は無理をせず休むことも必用です。しかし、チームメイトで同じ量の練習をしてもシンスプリントになる選手とならない選手が当然のことですがいます。筋肉や体重も違うので身体の負担は違いますので一概にはいえませんが、私はオーバーユースだけが原因ではないと思います。
シンスプリントの痛みを出すことは結果であってイコール原因ではないことご多いです。原因を解決しないと休んでは痛みがなくなり練習を再開すれば痛みを繰り返すことは少なくないです。
しっかりと自分の身体と向き合うことは非常に大切になります。
他の関節の可動域(股関節や足首は当然ですが・・・)が狭いと足の負担が多くなってしまいます。シンスプリントで練習ができないときは他の関節の可動域が広がるような事や体幹の安定を高めるなど足に負担がかからなくなるような事をやって繰り返さないように心がけましょう。
コスパの高いキネシオロジーテーピングを扱った記事はこちらです。
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