スポーツ系トレーナが紹介するふくらはぎのテーピング|テニスレッグ、ふくらはぎの肉離れ、アキレス腱炎

テーピング

今回の記事はふくらはぎの周りのテーピングを紹介します。

ふくらはぎはテニスやバドミントンなどの切り返しの多いスポーツで肉離れが多く、陸上競技のハードル、跳躍系の競技や剣道ではアキレス腱の障害が多くなります。またふくらはぎの疲労などはすべてのアスリートに起こりえて、足のつりやすい一般の方にも使えるテーピングです。

テニスレッグはテニスで起きやすいふくらはぎの肉離れを総称してテニスレッグといいます。拇趾球で押すように左右に切り返しを行うスポーツに多発する下腿の肉離れです。

そもそもふくらはぎって!?

ふくらはぎの筋肉がつることを『こむら返り』って聞いたことがあるでしょうか?こむらがえりは漢字で書くと腓返りと書きます。

腓腹筋がつることをこむら返りっていうんですね。

ふくらはぎの筋肉は下腿三頭筋といって腓腹筋とヒラメ筋によって構成されます。またアキレス腱は腓腹筋とヒラメ筋の合同腱です。(一緒になって踵にくっつきます)

腓腹筋から勉強していきましょう。

腓腹筋

 

起始内側頭 大腿骨内側上顆

外側頭 大腿骨外側上顆

停止踵骨隆起
神経支配脛骨神経(L4~S2)

腓腹筋の筋腹は外側頭に比べ、内側頭で発達していて立っている時に膝の外反ストレスや足部の回内ストレスに対抗するために発達したと考えられています。

起始腓骨頭から腓骨後面ならびに脛骨ヒラメ筋線
停止踵骨隆起
神経支配脛骨神経(L4~S2)

運動の特徴

腓腹筋は膝を屈曲させて、足関節を底屈させる(二関節筋)

ヒラメ筋は足関節を底屈させる(単関節筋)

膝関節屈曲位での足関節の底屈はヒラメ筋が優位に作用する

膝関節伸展位での足関節の底屈は腓腹筋が優位に作用する。

腓腹筋は主に白筋(速筋)で構成され、ヒラメ筋は主に遅筋(赤筋)により構成される。

テーピングの前に準備するもの

五センチ幅のキネシオテーピングを用意してください。

テーピングをする際は肌をきれいに拭くなどして清潔にしてください。また体毛などがあると剥がれやすくなりますので可能であれば事前に剃るなどしておくと剥がれにくくなりますし、剥がす時には痛みが少なくはぐことができます。

おすすめテーピング法

ふくらはぎがつる場合(こむら返り)対策

足がつりやすい人やつり癖のある人におすすめです。主に腓腹筋をサポートするテーピングです。普段走りなれていない人などが、ランニングを始める時などにしてあげると筋肉痛の予防などにもつながります。

足のつかれやすい人にもおすすめですよ!是非試されてみてください。

接地などの時にアキレス腱が痛む場合にオススメテーピング

 

アキレス腱の痛みは陸上の短距離やハードル、跳躍系、中長距離や剣道、ダッシュを繰り返すスポーツ(サッカー、バスケットボール、ハンドボール)など多種目で痛みの起きやすいスポーツ障害です。

アキレス腱炎を放っておくと組織の変性が起こり切れやすくなったり、痛みが長期化を起こす恐れがあります。

悪化をしないようにするためにもテーピングなどで保護してあげるといいと思います。

軽いふくらはぎの肉離れ(テニスレッグ)にオススメのテーピング

 

ふくらはぎの肉離れはステップワークや切り返しなどをするスポーツ(テニス、バドミントン、サッカー、バスケットボール、ハンドボール)などに多く起こりやすいスポーツ外傷です。

復帰時などに再発しないように予防の為に貼るのも効果的だと思います。

まとめ

テーピングは不安感がある時や軽い痛みがある時にけがを悪くしないようにするため予防に行うものです。もちろん回復を早めてあげるためにも保護をする時もあります。しかし、テーピングを貼ることにより無理をしてしまうアスリートもいるのが現実です。

テーピングで無理が出来ても悪化してしまうと復帰までかえって時間のかかってしまう事もあります。

怪我をしてしまったときはしっかり治すことが先決です。

テーピングはスポーツにおいて有効なツールのひとつです。上手に使いましょう!

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