2020年の東京オリンピックがだんだんと近づいてきていますね!?
それに伴い、スポーツ関係の報道やイベントがテレビなどのメディアをにぎわすことが多くなってきますね。
お子様をもつ親御さんなどは子どもにスポーツをやらせようと思われることも多いのではないでしょうか?
そんな子供のスポーツでよく聞く『ゴールデンエイジ』を成長曲線とともにご紹介いたします。
身体の発達から見るスポーツの始める時期!?
この図は、スキャモンの発育曲線といいます。20歳時の発育状態を100%として、4つの系統の発育量をグラフで表したものです。
一般型
一般型は身長や体重、臓器などの発達を表しております。乳幼児で一気に伸び、そのあと緩やかに成長し、14歳頃から18歳ごろにもう一度ピークを迎え成長をします。
神経型
脳や脊髄、運動神経、知覚神経などの発達を表しております。4~5歳までには成人の80%程度まで成長し、6歳までには90%程成長します。
リンパ型
リンパ型は主に免疫系で12歳~13歳までに成人を越え、その後思春期を越えたあたりから大人のレベルに落ち着きます。
生殖型
生殖器の成長を表しており、就学前まではわずかな成長しかないですが、14歳あたりから急激に成長します。
このなかで運動能力に関係するのは、神経型です。神経系は12歳ごろまでにほぼ100%形成され,そのころに形成されて神経回路は一度形成されると、ほぼ消えることはありません。
つまり
4歳から12歳までの間の神経経路が発達するこの時期にどれだけ刺激を与え、運動をさせるかが子どもの運動能力の向上に大きく関与します。
ゴールデンエイジとは!?
子どもに運動をさせたい親御さんは一度は「ゴールデンエイジ」という言葉を聞いたことがあると思います。
ゴールデンエイジとは先ほどの4歳ころから12歳ころまでの運動神経の神経細胞が大きく発達し、運動能力の獲得が大きく出来る時期をさします。
プレ・ゴールデンエイジ(3歳頃~8歳頃)
神経回路が80%ほど形成され、一気に成長する時期になります。
運動能力の基礎はこのごろの時期に形成されます。歩き初めの時期に手と足をうまく動かせなかったり、試行錯誤で運動をしていますよね?
この時期に大切なのは、さまざまな運動、遊びをさせてあげる事です。最近はなかなかしなくなりましたが、木登りなどの運動は頭で考えながら体を動かすのでこの時期には効果的な運動になります。(危険ですが…)最近などは子ども用のボルタリングなどもありますのでさせてあげるのもいいかもしれません。
子供が外で遊ぶ機会が少なくなってきているのでとくにこの時期の遊びはその後の人生に大きく関与するので沢山の経験をさせてあげてください!
ゴールデンエイジ(9歳~12歳頃)
神経系がほぼ完成される頃です。そのために運動の動きの習得にもっとも適した時期になります。
運動習得においてこの時期が何においても短時間で習得が可能なことから「ゴールデンエイジ」と呼ばれております。
この時期はスポーツの基礎技術などを覚えさせるのにもっとも適しておりますが、
大切なのは大人が強要するのではなく興味を持たせ、できたことに喜びを持たせ、成功体験の積み重ねをさせ、運動に対して欲求をもたせてあげるのが大切だと思います。
成功体験を増やすことで自信にもつながりますし、運動に対し自発的に行動を起こすようになっていきます。
反対に、筋力などは未発達なため、パワー系などに関しては求めない方がいいでしょう。
ポストゴールデンエイジ(13歳~15歳頃)
ゴールデンエイジの世代を過ぎ、骨格がしっかりしていく頃です。
急激に身体が成長するため、これまでの技術にスピード、パワーが加わった為、バランスを崩し、できていたことが出来なくなったりします。「Clumsy(クラムジー)」とも呼ばれております。
この時期は精神的にも思春期を迎えているため大人は子どもが自分で課題をクリアするため背中をそっと押してあげる気持ちで見守ってあげるのが大切なのかもしれません。
まとめ
沢山難しい事も書きましたが、大事なことは子どもの発達段階で、たくさんの経験(運動も様々なこと)をさせてあげ、スポーツを通してより良い人生を送れるようにしてあげる事が大切なことだと思います。たくさんの経験がまた運動能力を上げる事にもつながります。
また子供の成長は一人一人違いますので大人の考えで、この子はいいとかダメとかで判断してあげないでください。色々な経験をすることで子供は必ず成長をしていきますので見守ってあげてくださいね!
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