お灸の抗炎症メカニズム:SIRT5を介した修飾とマクロファージ極性化

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それでは内容に入っていきましょう‼

鍼灸医療の現場において、お灸は古くから炎症性疾患の治療に用いられてきました。

しかし、その効果が「なぜ」「どのように」もたらされるのかという分子レベルでのメカニズムは、長い間謎に包まれていました。

近年の研究により、お灸の抗炎症作用が単なる温熱効果だけではなく、細胞内の代謝経路やタンパク質の化学修飾といった、非常に精密な生体調節機構を介して発揮されている可能性が示されています。

本記事では、最新の研究論文をもとに、お灸がSIRT5(サーチュイン5)というタンパク質を介して、GLUD1(グルタミン酸脱水素酵素1)の翻訳後修飾を調節し、マクロファージの極性化を促すことで抗炎症効果を発揮するという、画期的なメカニズムについて解説いたします。

目次

炎症とマクロファージ

炎症反応の二面性

炎症は、感染や組織損傷に対する生体防御反応として不可欠なものです。しかし、過剰または持続的な炎症は、組織を傷つけ、関節リウマチ、炎症性腸疾患、動脈硬化などの慢性疾患の原因となります[1,2]。炎症の制御において中心的な役割を果たすのが、免疫細胞の一種であるマクロファージです。

マクロファージの極性化とは

マクロファージは、周囲の環境シグナルに応じて、その性質を大きく変化させることができます。この現象を「極性化」と呼びます[8]。主に二つのタイプが知られています。

M1マクロファージ(古典的活性化型): リポ多糖(LPS)や炎症性サイトカインによって活性化され、IL-1β、TNF-α、IFN-γなどの炎症性物質を産生します[9]。これらは病原体の排除には有効ですが、過剰に働くと組織損傷を引き起こします。

M2マクロファージ(代替的活性化型): IL-4、IL-13、TGF-βなどの抗炎症性サイトカインによって誘導され、組織修復、創傷治癒、炎症の収束に関わります[10,11]。CD206やアルギナーゼ1などの特徴的なマーカーを発現します[72]。

炎症性疾患においては、M1とM2のバランスが崩れ、M1が優位になることで慢性炎症が持続すると考えられています。したがって、M2マクロファージへの極性化を促進することが、治療戦略として注目されているのです。

代謝とマクロファージ極性化の関係

エネルギー代謝の違い

マクロファージの極性化は、単に表面マーカーが変わるだけではありません。細胞内のエネルギー代謝そのものが劇的に変化します[65]。

M1マクロファージは主に解糖系に依存し、コハク酸、乳酸、一酸化窒素などの代謝産物を産生します[66]。特にコハク酸は、M1マクロファージに蓄積し、炎症シグナルとして働くことが知られています[14]。

一方、M2マクロファージは酸化的リン酸化(OXPHOS)を利用し、グルタミン代謝やポリアミン代謝などを活発に行います[69]。この過程で重要な役割を果たすのが、α-ケトグルタル酸(α-KG)です。

コハク酸とα-KGの比率が鍵

研究により、M1マクロファージはα-KGが低く、コハク酸が高い状態にあることが明らかになっています[12]。コハク酸は炎症を促進するシグナルとして働く一方、α-KGはM2極性化を促進します[13,14]。

つまり、コハク酸/α-KG比が、マクロファージの極性化を決定する重要な指標となるのです[15,16]。この比率を調節することができれば、炎症をコントロールできる可能性があります。

GLUD1とα-KG産生

GLUD1の役割

グルタミン酸脱水素酵素1(GLUD1)は、主にミトコンドリアに局在する酵素で、グルタミン酸をα-KGとアンモニアに変換する反応を触媒します[17,26]。この反応は、グルタミン代謝において中心的な役割を果たしており、エネルギー産生、アミノ酸代謝、神経伝達物質のリサイクルなど、多岐にわたる生理機能に関与しています[77,80]。

GLUD1が欠損したマウスでは、M2マクロファージよりもM1マクロファージが増加することが報告されており[18]、GLUD1の活性がマクロファージの極性化に影響を与えることが示唆されています。

GLUD1の活性調節

GLUD1の酵素活性は、その立体構造や化学修飾によって調節されます[27]。特に、リジン残基に対する翻訳後修飾が重要な役割を果たします。

SIRT5とタンパク質のサクシニル化

SIRT5とは

SIRT5は、サーチュインファミリーに属するタンパク質で、主にミトコンドリアに局在します[21]。NAD+依存的な脱アシル化酵素として働き、タンパク質のリジン残基からサクシニル基、マロニル基、グルタリル基などを除去します[45,46]。

SIRT5は、TCA回路、電子伝達系、解糖系、脂肪酸酸化など、様々な代謝経路に関与するタンパク質を標的としており、細胞のエネルギー代謝全体を調節する司令塔のような存在です[47-50]。

サクシニル化という翻訳後修飾

サクシニル化は、タンパク質のリジン残基にサクシニル基(-CO-CH2-CH2-COO-)が付加される翻訳後修飾です。この修飾により、タンパク質の電荷が変化し、その結果として酵素活性や相互作用が変化します。

SIRT5は、ミトコンドリア内のサクシニル化を調節する主要な酵素であり、GLUD1もその標的の一つです[24,28]。SIRT5が欠損すると、GLUD1のサクシニル化が増加し、その酵素活性が低下することが知られています[24,28]。

お灸の抗炎症効果

伝統医学におけるお灸

お灸は、ヨモギ(艾葉)を燃焼させ、その熱を経穴(ツボ)に作用させる伝統的な東洋医学の治療法です[38-40]。東洋医学では「炎症」という概念そのものは存在しませんが、発赤、腫脹、熱感、疼痛といった炎症の症状は認識されており、お灸はこれらの症状に対して広く用いられてきました。

現代科学が明らかにした効果

近年の研究により、お灸が神経系、内分泌系、免疫系に複合的に作用することで抗炎症効果を発揮することが示されています[3]。

潰瘍性大腸炎の患者において、お灸はIL-8、ICAM-1、COX-2、TNF-αの発現を抑制することが報告されています[41,42]。また、関節リウマチの動物モデルでは、お灸がTNF-α、IL-1β、IL-6などの炎症性サイトカインの産生を抑制することが確認されています[44]。

さらに、お灸はTCA回路の中間代謝産物であるα-KG、コハク酸、クエン酸などの発現を増加させ、代謝障害を改善し、炎症修復を促進することが示唆されています[4]。

最新研究:お灸とSIRT5-GLUD1経路

研究の概要

本研究では、完全フロイントアジュバント(CFA)によって誘発された関節炎モデルマウスを用いて、お灸の抗炎症メカニズムが検討されました。さらに、SIRT5の脱サクシニル化を阻害する薬剤MC3482の効果も併せて評価されています。

「脱サクシニル化」とは、化学反応の一種で、分子からサクシニル基(コハク酸残基)が取り除かれる反応のことです。

実験デザイン

マウスは以下の5群に分けられました:

  • 対照群
  • CFA群(関節炎モデル)
  • CFA+お灸群
  • CFA+MC3482群
  • CFA+お灸+MC3482群

お灸は、足三里(ST36)という経穴に対して、1日30分、週5日、15日間実施されました。MC3482も同様に足三里に局所注射されました。

また、SIRT5ノックアウトマウスも使用され、SIRT5の役割がより直接的に検証されました。

ノックアウトマウスとは、特定の遺伝子を人工的に欠損(無効化)させたマウスです。この遺伝子改変マウスは、欠損した遺伝子の機能を調べるための重要なモデル動物であり、その機能を調べるために、通常のマウスと比較してどのような変化が現れるかを観察します。 

足の腫脹と炎症性サイトカインの変化

CFA投与により、マウスの足の容積は有意に増加しました。しかし、お灸治療、MC3482投与、あるいはその両方を併用することで、足の腫脹が有意に軽減されました。

炎症性サイトカインの測定では、CFA群においてIL-1βとTNF-αが顕著に増加していました。お灸とMC3482は、これらの炎症性サイトカインを減少させ、同時に抗炎症性サイトカインであるIL-4の発現を増加させました。

これらの結果は、お灸とSIRT5阻害の両方が、炎症を抑制する効果を持つことを示しています。

マクロファージ極性化の変化

フローサイトメトリーと免疫蛍光染色により、マクロファージの極性化が評価されました。M1マクロファージのマーカーであるCD86の発現には、各群間で大きな違いは見られませんでした。

一方、M2マクロファージのマーカーであるCD206の発現は、お灸群、MC3482群、およびその併用群において、CFA群と比較して有意に増加していました。

M2/M1比も、これらの治療群で有意に上昇しており、お灸とSIRT5阻害がマクロファージをM2型へと極性化させることが明確に示されました。

コハク酸とα-KGのバランス変化

CFA群では、コハク酸の発現が増加傾向を示し、α-KGの発現は有意に減少していました。つまり、コハク酸/α-KG比が上昇し、M1マクロファージが優位になる代謝状態になっていたと考えられます。

お灸とMC3482の介入により、コハク酸の発現は減少し、α-KGの発現は増加しました。この代謝バランスの改善が、M2マクロファージへの極性化を促進した可能性が示唆されます。

GLUD1のサクシニル化の変化

プロテオミクス解析により、足三里の皮膚組織におけるGLUD1のサクシニル化が評価されました。特に、GLUD1のリジン84番(K84)のサクシニル化に注目が集まりました。

CFA群では、GLUD1のK84サクシニル化が減少していましたが、お灸治療によってサクシニル化が増加しました。この結果は、ウェスタンブロットと免疫沈降法によっても確認されています。

興味深いことに、足三里の皮膚組織と足趾組織では、GLUD1サクシニル化の変化パターンが異なっていました。足三里ではお灸によってサクシニル化が増加したのに対し、足趾(炎症部位)ではCFA投与によってサクシニル化が増加し、お灸によって減少しました。

この結果は、お灸が作用部位と炎症部位で異なるメカニズムを介して効果を発揮している可能性を示唆しています。

SIRT5ノックアウトマウスでの検証

SIRT5ノックアウトマウスを用いた実験では、お灸の抗炎症効果が減弱しました。足の腫脹はお灸によって改善されず、炎症性サイトカインの変化も見られませんでした。

また、SIRT5ノックアウトマウスでは、GLUD1のサクシニル化が全体的に増加しており、お灸を施してもさらなる変化は見られませんでした。コハク酸とα-KGのバランスも、お灸によって改善されませんでした。

これらの結果は、お灸の抗炎症効果にSIRT5が必須であることを強く示唆しています。

メカニズムの統合的理解

提案される作用機序

本研究の結果を統合すると、以下のようなメカニズムが提案されます:

  1. お灸刺激による初期反応:足三里へのお灸刺激が、局所組織においてSIRT5の発現または活性を調節します。
  2. GLUD1サクシニル化の調節:SIRT5の活性変化により、GLUD1のサクシニル化レベルが変化します。足三里ではサクシニル化が増加し、炎症部位では減少するという、部位特異的な調節が起こります。
  3. α-KG産生の増加:GLUD1の活性が適切に調節されることで、グルタミン酸からα-KGへの変換が促進されます。
  4. 代謝バランスの改善:α-KGの増加とコハク酸の減少により、コハク酸/α-KG比が低下します。
  5. マクロファージの極性化:代謝環境の変化により、マクロファージがM1型からM2型へと極性化します。
  6. 抗炎症効果の発現:M2マクロファージの増加により、抗炎症性サイトカインの産生が増加し、炎症が収束に向かいます。

部位特異性の謎

特筆すべきは、足三里(刺激部位)と足趾(炎症部位)でGLUD1サクシニル化の変化パターンが異なっていたことです。この現象は、お灸が単純な全身性の効果ではなく、経絡や神経ネットワークを介した複雑な調節機構を持つ可能性を示唆しています。

足三里は、消化器系や免疫系に広く影響を与える重要な経穴として知られています。この部位への刺激が、神経反射や液性因子を介して、遠隔部位である炎症組織に影響を及ぼすと考えられます。

MC3482の効果が示唆すること

SIRT5の脱サクシニル化阻害剤であるMC3482が、お灸と類似した抗炎症効果を示したことは、非常に興味深い知見です[51]。これは、SIRT5の活性抑制そのものが治療効果を持つ可能性を示しており、新たな創薬ターゲットとしての可能性を開きます。

ただし、お灸とMC3482を併用した場合、一部の指標では相加効果が見られませんでした。これは、両者が同じ経路に作用しているため、効果に上限がある可能性を示唆しています。

臨床応用への展望

炎症性疾患治療への応用

本研究の知見は、関節リウマチをはじめとする慢性炎症性疾患に対するお灸治療の科学的根拠を提供します。特に、従来の抗炎症薬が効果不十分であったり、副作用が問題となったりする症例において、お灸は補完的な治療選択肢となる可能性があります。

個別化医療への道

SIRT5やGLUD1のサクシニル化レベルを測定することで、お灸治療の効果を予測できる可能性があります。また、これらのバイオマーカーをモニタリングすることで、治療効果の評価や最適な治療期間の決定が可能になるかもしれません。

新規治療薬開発の可能性

MC3482のようなSIRT5阻害剤が抗炎症効果を示したことは、新たな創薬の可能性を示唆しています。お灸のメカニズムを解明することで、その効果を模倣した薬剤や、お灸との併用でより高い効果を発揮する薬剤の開発につながるかもしれません。

鍼灸医学と現代科学の融合

伝統医学の科学的検証の意義

本研究は、数千年の歴史を持つ伝統医学の効果を、最先端の分子生物学的手法で解明した好例です。お灸が「気血の流れを改善する」という伝統的な説明は、現代科学の言葉に翻訳すれば「代謝調節を介したマクロファージ極性化の促進」となるのかもしれません。

このように、伝統医学と現代科学は対立するものではなく、互いに補完し合うものです。伝統医学が長年の経験知から見出した有効な治療法を、現代科学が分子レベルで解明することで、より安全で効果的な医療の実現につながります。

エビデンスに基づく鍼灸医療へ

本研究のような科学的エビデンスの蓄積は、鍼灸医療の地位向上にも貢献します。「なぜ効くのか」が説明できることで、西洋医学を専門とする医師や患者の理解と信頼が得られやすくなります。

また、作用メカニズムが明らかになることで、どのような病態に対して効果が期待できるのか、どのような症例では効果が限定的なのかを予測することも可能になります。これは、適切な治療選択と医療資源の効率的な活用につながります。

まとめ

本研究は、お灸の抗炎症効果が、SIRT5を介したGLUD1のサクシニル化調節、それに続くα-KG産生の増加と代謝バランスの改善、そしてマクロファージのM2極性化という、明確な分子メカニズムを通じて発揮されることを示しました。

この発見は、お灸が単なる民間療法ではなく、精密な生体調節機構に作用する科学的根拠のある治療法であることを証明しています。伝統医学の知恵と現代科学の力を融合させることで、患者さんにとってより良い医療を提供できる時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。


参考文献

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