鍼灸刺激が免疫システムに及ぼす影響:白血球サブポピュレーションの調節メカニズム

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Frontiers | The immunomodulatory mechanisms for acupuncture practice The system physiology approaches that emerge in western countries in recent years echo the holistic view of ancient Traditional Chinese Medicine (TCM) practi...

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それでは内容に入っていきましょう‼

目次

はじめに

鍼灸は数千年にわたり東洋医学の中心的な治療法として用いられてきました。近年、補完代替医療として世界中で注目を集めるなか、その生理学的作用、特に免疫系への影響が科学的に解明されつつあります。

この記事では、鍼灸刺激が人体の白血球サブポピュレーションをどのように調節し、免疫機能にどのような変化をもたらすのかについて、複数の研究知見をもとに詳しく解説いたします。

白血球サブポピュレーションとは、白血球をその種類(リンパ球、単球、好中球、好酸球、好塩基球など)によって分類したものです。

鍼灸による白血球の量的・質的変化

鍼灸刺激が末梢血中の白血球に及ぼす影響については、フローサイトメトリーを用いた研究により明らかにされています。

健康なボランティアを対象とした臨床試験では、経穴への鍼刺激後、CD2陽性細胞、CD4陽性細胞、CD8陽性細胞、CD11b陽性細胞、CD16陽性細胞、CD19陽性細胞、CD56陽性細胞が統計学的に有意な増加を示すことが報告されています。

これらの表面マーカーは、それぞれT細胞、B細胞、マクロファージ、ナチュラルキラー(NK)細胞といった免疫担当細胞の活性を反映するものです。特筆すべきは、これらの細胞数の増加が鍼刺激後1日目から8日目まで持続的に観察されたという点です。

フローサイトメトリーは、単一の細胞を高速で流し、レーザー光を当てて細胞の大きさ、細胞内の複雑さ、発現タンパク質などを測定する技術です

サイトカイン発現レベルの変化

鍼灸は白血球の数だけでなく、その機能的側面にも影響を与えることが示されています。免疫細胞が産生するサイトカインの発現レベルを測定した研究では、インターロイキン4(IL-4)、インターロイキン1ベータ(IL-1β)、インターフェロンガンマ(IFN-γ)を含有する細胞が鍼刺激後に有意に増加することが確認されています。

IL-4は体液性免疫を担うTh2細胞の指標であり、IFN-γは細胞性免疫を担うTh1細胞の指標とされています。また、IL-1βはマクロファージから産生されるサイトカインであり、マクロファージとT細胞の調節ネットワークの存在を示唆するものです[1]。

興味深いことに、ある研究ではIFN-γ含有細胞のレベルが鍼刺激後に9倍にまで増加したと報告されており、温泉療法における1.19倍の増加と比較しても、鍼灸の免疫賦活効果の強さが窺えます。

ナチュラルキラー(NK)細胞の活性化

NK細胞は先天性免疫系の主要なエフェクター細胞であり、腫瘍細胞やウイルス感染細胞を非特異的に攻撃する能力を持っています。鍼灸がNK細胞の活性を高めることは、複数の研究で一貫して示されています[^2][^3]。

NK細胞は活性化されると、パーフォリンやグランザイムといった細胞傷害性顆粒を放出し、異常細胞を直接溶解します。さらに、IFN-γ、腫瘍壊死因子(TNF)などのサイトカインやケモカインを分泌することで、適応免疫応答も制御します。

研究によれば、鍼灸刺激は低下した免疫状態(慢性ストレスや疲労症候群など)においてNK細胞の数と活性を増加させ、IFN-γ、IL-10、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子などの免疫因子の分泌を促進することが示されています[^4]。

動物モデルを用いた研究では、足三里(ST36)への電気鍼刺激が脾臓のNK細胞の細胞傷害活性を高め、IFN-γとIL-2の産生を増強することが確認されています[^5]。

マクロファージの極性化調節

マクロファージは先天性免疫系の重要な構成要素であり、その表現型は大きく分けて、炎症促進性のM1型と抗炎症性のM2型に分類されます。M1マクロファージは炎症反応を開始・維持し、IL-1β、IL-6、TNF-αなどの炎症性サイトカインを分泌します。一方、M2マクロファージは炎症の収束を促進し、IL-10やTGF-βなどの抗炎症性サイトカインを放出します。

鍼灸治療は、このM1/M2マクロファージのバランスを調整することで抗炎症作用を発揮すると考えられています[^6][^7]。動物実験では、鍼刺激によってM1マクロファージの増殖と分化が抑制される一方、M2型への極性化が促進されることが示されています。

具体的なメカニズムとして、鍼灸がToll様受容体4(TLR4)の負の制御因子であるPPARγを活性化し、細胞内のTLR/MyD88およびNODシグナル伝達経路を抑制することが報告されています。その結果、下流のIκBα/NF-κBやP38 MAPKシグナル経路が抑制され、インフラマソームや炎症性メディエーターの産生が減少するとされています[^8]。

最近の研究では、鍼灸が創傷治癒過程において、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)-RAMP1-トロンボスポンジン1(TSP-1)経路を活性化することでM2マクロファージへの極性化を促進し、創傷治癒と炎症収束を促進することも明らかにされています[^9]。

T細胞サブセットのバランス調整

鍼灸は適応免疫系においても重要な調節機能を発揮します。特にヘルパーT細胞のサブセット間のバランスを整えることで、免疫恒常性の維持に寄与すると考えられています。

Th1/Th2バランス

Th1細胞は細胞性免疫を担い、IFN-γなどのサイトカインを産生します。Th2細胞は体液性免疫を担い、IL-4、IL-5、IL-13などを産生します。このTh1/Th2バランスの崩れは、アレルギー疾患や自己免疫疾患の病態に関与します。

電気鍼刺激に関する研究では、足三里(ST36)への刺激がIFN-γ、IL-2、IL-17のレベルを有意に増強し、脾臓のCD4陽性T細胞数を増加させることが示されています[^10]。これらの知見は、鍼灸が免疫サイトカインの産生と脾臓T細胞の分化・活性化を調節する能力を持つことを示唆しています。

Th17/Treg バランス

Th17細胞はIL-17やその他の炎症促進性サイトカインを産生し、自己免疫疾患の発症に重要な役割を果たします。一方、制御性T細胞(Treg)はFOXP3を発現し、TGF-β1やIL-10を分泌することでエフェクター細胞の免疫応答を抑制し、自己免疫疾患を予防します。

Th17/Tregバランスの破綻は炎症性疾患や自己免疫疾患の開始と維持を促進することが知られています[^11]。鍼灸治療がこのバランスを調整することは、複数の研究で示されています。

血管性認知症モデルラットを用いた研究では、鍼灸治療によってTh17細胞の頻度と数が減少し、Treg細胞レベルが増加することで、認知機能障害が改善されることが報告されています[^12]。

また、肥満モデルを対象とした研究では、電気鍼刺激がサイレント情報調節因子1(SIRT1)を介した抗炎症経路を通じてTh17/Tregバランスを調節し、インスリン抵抗性を改善することが示されています[^13]。

潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、喘息などの炎症性・自己免疫疾患においても、鍼灸によるTh17/Tregバランスの調整が治療効果に寄与すると考えられています[^14]。

神経-免疫調節経路

鍼灸が免疫系に影響を与える仕組みには、神経系を介した経路が重要な役割を果たします。経穴への刺激は、機械的・熱的刺激として体性感覚神経線維を通じて中枢神経系に伝達され、特徴的な下行性調節経路を生じさせます。

これらの経路には、コリン作動性抗炎症経路、迷走神経-副腎経路、脊髄-交感神経経路、脳-腸経路などが含まれます[^15]。これらの神経経路を通じて、鍼灸は先天性免疫応答と適応免疫応答の両方を調節し、免疫恒常性の回復に寄与します。

例えば、足三里(ST36)への鍼刺激は一酸化窒素(NO)の放出を誘導します。NOは神経伝達物質として、感覚神経、脊髄、延髄の薄束核を経由して外側視床下部に信号を伝え、β-エンドルフィンなどのオピオイドペプチドの分泌を促進します[^16]。

血液循環を介して脾臓やその他の免疫細胞が存在する部位に到達したβ-エンドルフィンは、NK細胞表面のオピオイド受容体に結合し、細胞傷害性分子の発現とIFN-γの産生を増強させます。このサイトカインはさらにNK細胞受容体やサイトカイン受容体の発現を誘導し、他の免疫細胞によるサイトカイン分泌を促進することで、抗がん免疫機能を増幅させると考えられています。

免疫システムの双方向性調節

鍼灸の特筆すべき特徴の一つは、免疫系を双方向性に調節できることです。すなわち、免疫抑制状態(がんなど)では免疫機能を増強し、逆に自己免疫疾患(関節リウマチなど)では免疫抑制効果を示して、正常な免疫寛容を回復させることが観察されています[^17]。

がんなどの免疫抑制状態では、鍼灸はTh1細胞、Th17細胞、CD8陽性T細胞といった正の機能を持つ免疫細胞を上方調節し、TregやTh2細胞といった負の機能を持つ細胞を下方調節することが示されています。

一方、喘息や関節リウマチなどの過剰免疫状態では、鍼灸はTh1、Th2、Th17免疫とTreg恒常性を調整することで、免疫恒常性を回復させる抑制的調節因子として機能すると考えられています[^17]。

この双方向性調節は、従来の免疫調節薬が持つ、制御されない免疫系の活性化や抑制に伴う副作用の問題を回避できる可能性を示唆しています。

臨床応用への示唆

鍼灸による免疫調節作用は、さまざまな臨床状況での応用が期待されます。

がん免疫療法の補助

鍼灸はNK細胞やCD8陽性T細胞の機能を増強することから、がん治療における免疫機能のサポートに役立つ可能性があります。実際、化学療法による免疫抑制を受けたがん患者において、鍼灸が白血球数の減少を改善し、免疫保護機能を向上させることが小規模臨床研究で示されています[^18]。

肺がん患者を対象とした31研究のメタアナリシスでは、鍼灸が免疫機能を増強し、CD3陽性およびCD4陽性T細胞とNK細胞の活性を高めることが結論づけられています[^19]。

※ただこれで鍼治療ががんに効く訳ではない事あくまで補助

炎症性疾患・自己免疫疾患

関節リウマチ、炎症性腸疾患、喘息などの炎症性・自己免疫疾患において、鍼灸はM1/M2マクロファージバランスやTh17/Tregバランスを調整することで抗炎症作用を発揮します[^6][^11]。

クローン病患者を対象とした無作為化対照試験では、鍼灸と灸が腸粘膜のTh17/Treg比を調節し、これらの免疫細胞サブセット間のバランスを回復させることが示されています[^20]。

感染症予防と免疫賦活

敗血症ラットを対象とした動物実験では、鍼灸が好中球の腹腔への移動を抑制し、生存率を有意に改善することが報告されています[^18]。また、鍼灸の前処置(プレコンディショニング)が敗血症における腸粘膜免疫バリアを保護し、CD3陽性、γ/δ陽性、CD4陽性T細胞の割合とCD4陽性/CD8陽性T細胞比を増加させることで、死亡率を低下させることも示されています[^20]。

作用メカニズムの統合的理解

鍼灸による免疫調節の作用メカニズムを統合的に理解するには、以下のような多層的なアプローチが必要です。

局所レベル

経穴への鍼刺激は、局所の免疫細胞の分布と機能を変化させます。鍼を刺入した部位周辺では、マクロファージの数が増加し、IL-6、単球走化性タンパク質1(MCP-1)、IL-1などのサイトカインの産生が変化します[^21]。

神経系を介した全身調節

経穴刺激によって生じた電気信号は、体性感覚神経を通じて中枢神経系に伝達され、視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸や自律神経系を活性化します。これらの神経内分泌系の変化は、全身の免疫細胞の活性と分布に影響を与えます[^15]。

完全フロイントアジュバント誘発炎症モデルマウスを用いた研究では、10Hzでの電気鍼刺激がHPA軸と神経系を活性化することで末梢の炎症を抑制することが示されています。副腎摘出によってHPA軸を遮断すると、この抗炎症効果が消失することから、HPA軸が鍼灸の免疫調節作用に重要な役割を果たすことが確認されています[^22]。

分子レベルの調節

鍼灸は、細胞内シグナル伝達経路を調節することで免疫細胞の機能を変化させます。例えば、TLR4/MyD88経路、NF-κB経路、MAPK経路などの炎症関連シグナル伝達経路を抑制することが報告されています[^8]。

また、SIRT1を介した抗炎症経路の活性化、NLRP3インフラマソームの抑制、ERK経路の調節なども、鍼灸の免疫調節作用に関与すると考えられています[^13][^23]。

今後の研究課題と展望

鍼灸による免疫調節作用の理解は大きく進展していますが、いくつかの重要な課題が残されています。

作用特異性の解明

どの経穴がどのような免疫調節効果を持つのか、刺激パラメータ(手技、強度、頻度、持続時間)がどのように作用に影響するのかについて、さらなる体系的研究が必要です。

例えば、術後イレウスモデルでは、足三里(ST36)、上巨虚(ST37)、下巨虚(ST39)、関元(CV4)への電気鍼刺激は同様の治療効果を示しますが、天枢(ST25)や中脘(CV12)では有意な効果が見られないことが報告されており、経穴の特異性が示唆されています[^24]。

個体差の考慮

患者の免疫状態、年齢、性別、基礎疾患などが鍼灸の免疫調節効果にどのように影響するかについても、今後の検討が必要です。鍼灸が双方向性調節を示すことから、個々の患者の免疫状態に応じた最適な治療プロトコルの確立が重要となるでしょう。

臨床エビデンスの蓄積

現在、鍼灸の免疫調節作用に関する研究の多くは動物実験や小規模な臨床試験にとどまっています。大規模な無作為化対照試験を通じて、免疫関連疾患における鍼灸治療の有効性と安全性を確立することが求められます。

他の治療法との併用効果

鍼灸と西洋医学的治療(化学療法、免疫抑制剤など)や他の補完代替医療との併用が、相乗効果や副作用軽減をもたらす可能性があります。これらの統合的アプローチの科学的検証も重要な研究課題です。

まとめ

鍼灸は、白血球サブポピュレーションの量的・質的変化を誘導し、サイトカイン産生を調節することで、免疫系に多面的な影響を与えます。その作用は、NK細胞やT細胞の活性化、マクロファージの極性化調節、Th1/Th2およびTh17/Tregバランスの調整など、先天性免疫と適応免疫の両方に及びます。

特筆すべきは、鍼灸が免疫系を双方向性に調節し、免疫抑制状態では免疫機能を増強し、過剰免疫状態では免疫を抑制することで、免疫恒常性の回復に寄与することです。これらの作用は、神経-内分泌-免疫ネットワークを介した複雑なメカニズムによって媒介されます。

鍼灸による免疫調節作用の理解が深まることで、がん、自己免疫疾患、炎症性疾患、感染症などの予防と治療における鍼灸の科学的根拠が強化されることが期待されます。今後、さらなる基礎研究と臨床研究の蓄積により、個別化された鍼灸治療プロトコルの確立が進むことでしょう。


参考文献

[^1]: Yu Y, Kasahara T, Sato T, et al. Enhancement of splenic interferon-gamma, interleukin-2, and NK cytotoxicity by S36 acupoint acupuncture in F344 rats. Jpn J Physiol. 1997;47:173–8.

[^2]: Petti F, Bangrazi A, Liguori A, et al. Effects of acupuncture on immune response related to opioid-like peptides. Journal of Traditional Chinese Medicine. 1998;18(1):55–63.

[^3]: Hahm ET, Lee JJ, Lee WK, et al. Acupuncture stimulation enhances splenic natural killer cell cytotoxicity in rats. Journal of Neuroimmunology. 2004;148(1-2):40–5.

[^4]: Frontiers in Immunology. Research progress on the immunomodulatory mechanism of acupuncture in tumor immune microenvironment. 2023.

[^5]: Frontiers in Immunology. The immunomodulatory mechanisms for acupuncture practice. 2023.

[^6]: Chinese Medicine. The role of macrophage polarization and associated mechanisms in regulating the anti-inflammatory action of acupuncture: a literature review and perspectives. 2021.

[^7]: Journal of Inflammation Research. The Anti-Inflammatory Actions and Mechanisms of Acupuncture from Acupoint to Target Organs via Neuro-Immune Regulation. 2021.

[^8]: Evidence-based Complementary and Alternative Medicine. Acupuncture Modifies Immune Cells. 2010.

[^9]: Chinese Medicine. Acupuncture accelerates wound healing via CGRP-RAMP1-TSP1-mediated macrophage M2 polarization. 2025.

[^10]: PLOS ONE. Enhancement of immune cytokines and splenic CD4+ T cells by electroacupuncture at ST36 acupoint of SD rats. 2017.

[^11]: Frontiers in Immunology. The immunomodulatory mechanisms for acupuncture practice. 2023.

[^12]: Heliyon. Acupuncture regulates the Th17/Treg balance and improves cognitive deficits in a rat model of vascular dementia. 2023.

[^13]: Diabetology & Metabolic Syndrome. Electroacupuncture regulates Th17/Treg cell balance through SIRT1 mediated anti-inflammatory pathway to improve insulin resistance induced obesity. 2025.

[^14]: Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine. Regulating the balance of Th17/Treg via electroacupuncture and moxibustion, an ulcerative colitis mice model based study. 2017.

[^15]: Frontiers in Immunology. The immunomodulatory mechanisms for acupuncture practice. 2023.

[^16]: Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine. Acupuncture May Stimulate Anticancer Immunity via Activation of Natural Killer Cells. 2011.

[^17]: QJM: An International Journal of Medicine. Acupuncture and its ability to restore and maintain immune homeostasis. 2024.

[^18]: Frontiers in Immunology. The immunomodulatory mechanisms for acupuncture practice. 2023.

[^19]: Dove Therapies. Acupuncture and Immune Function. 2023.

[^20]: Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine. Acupuncture and Immunity. 2015.

[^21]: Frontiers in Immunology. The immunomodulatory mechanisms for acupuncture practice. 2023.

[^22]: Frontiers in Immunology. The immunomodulatory mechanisms for acupuncture practice. 2023.

[^23]: Inflammation. Moxibustion Alleviates Inflammation via SIRT5-mediated Post-translational Modification and Macrophage Polarization. 2025.

[^24]: Journal of Inflammation Research. The Anti-Inflammatory Actions and Mechanisms of Acupuncture from Acupoint to Target Organs via Neuro-Immune Regulation. 2021.

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