こんにちは!
当ブログの管理人の陣内由彦です。
先日刹那塾さんでセミナーをさせていただきました。
いやー無茶苦茶緊張しましたねw
自分一人でするとマイペースに好きにできるのですが他の方とすると時間の事(予定より長くてすいません)やお話しする内容がかぶらないようにだったり気にしてしまいます。
しかも今回は何といっても粕谷先生とご一緒とは・・・
何とか自分の役割分は話せたかなと思っています。
セイリンさん謹製のピコリナの微弱電流機能についてご紹介させて頂いたのですが、その時にいろいろご質問頂きました。
私はセミナーの時って質問を頂くのほんとにありがたいと思っています。
質問でどんどん脱線していくんですけどその時の話が一番面白かったりするんですよね。
その中で今回記事にする内容の鍼通電の設定についてご質問を頂きました。
これはどのセミナーでも私が話す核心の部分(大したもんではないのですが・・・)につながる部分になるので少し深掘りをしていきたいなって思ってこの記事になりました。
鍼通電の設定に対してのご質問
むち打ちに対する電気の設定は微弱電流がベストな設定ですか?
言葉は正確ではないですが内容はおおよそこのような感じだったと思います。
このような質問はお答えするのは非常に難しいのですが、逆に考えを話し始めるのには非常に助かるご質問なんですね。
ご質問していただいた方にはマジでありがたいと思います。
まあ私の考えの基本は
っていうことなんですよね。
これは全部のことに言えると思うんです。
傷病名がむち打ちであっても
重症度も違うでしょうし
怪我してからの経過も違いますし
症状も違うし
患者さんの筋力も違えば
前提状況として全く違います。
この状況に対して同じ最適解があるかというと私の中では
ノーとしか言えないんです
ではどのようにしていかないといけないかというと
基本は鑑別後に設定を決めていくという事が重要になります。
これは別記事にも書いてますがヘルツ数などの考えもこれが基本にあります。
ムチウチを題材で考えると例えばバレリュー症候群方などに頸部に鍼通電などをして低頻度で筋収縮を起こすと通電後に気分が悪くなる事は容易に考えられます。
逆にムチウチで回復期にあって筋緊張性頭痛のような症状がある場合は心地いい強さの出力で低頻度で筋収縮をすると症状が軽快することは多くあります。
ですので大事なことは鑑別なんですよね。
これって鍼灸師にとっては本来は当たり前のことなはずなんですよ。
私達鍼灸師は学校教育において必ず上記のことは習うと思います。
弁証論治は四診で得た情報をもとに証を考察することですよね。
それに基づいて治則(ちそく)・治法(ちほう)を決め施術を行っていくのが鍼灸術なはずです。
鍼通電も同じことが言えて患者さんの症状や怪我をしてからの時期、更には心理状況も大事な設定要素だと私は考えています。
なのに鍼通電は同じ設定でしている方も多いと思います。
物理療法の基礎が解かれば症状に応じた設定が出来るようになります。
そうすれば施術の効果はぐっと上がりますのでしっかり基礎を学ぶべきだと思っています。
この本は部売り療法の基礎を学ぶにはかなりおすすめの本ですよ!
鍼通電もまずはTENS(経皮的電気刺激)の理解ができると臨床の幅は広がりますよ。
まとめ
今回は鍼通電の設定について私の思う事を書いていきました。
設定についてはこれがベストな設定と決めることなくベストな設定を選択にできるようにすることが大事だと思います。
でも根底で大事な事は鑑別ありきだと思っています。常に考えて機械は使っていきたいなって思っています。
ただナラティブな部分も重要だと思っていますのでうまく通電機器を使わなければと思っています。効果の押しつけは厳禁です。
今回は抽象的な話になってしまいましたが今後私の考え方なんかも書いていければと思います。
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