本日もお付き合いありがとうございます陣内由彦です。
今日も12時を過ぎてブログをスタートさせていただきたいと思います。
今回の記事は過去に別のサイトで紹介した文を転載してご紹介していきたいと思います。
前回に引き続き干渉波です。
干渉波ってなかなかなんとなく使っている方も多い印象です・・・
ですのでお役に立てれば幸いです。
ゆるく書いていっているのでコメントやSNSなんかでメンションつけて紹介してくれると嬉しく思います。
前回の記事で干渉波の基礎的な周波数の考え方をご紹介しました。
今回は干渉波の応用や実際の体験をできるような記事にしていきたいのでよろしくお願いいたします。
ちなみに前回の記事がかなり反応が良かったのですごい嬉しいです。
応用や実際の体験を知るためには基礎は非常に重要になります。まず上で紹介している記事からご理解いただけると今回の記事の意義も広がると思いますのでよろしくおねがいします。
今回の記事もES−400をベースでご紹介していきますのでご了承ください。
また他の干渉波機器でも基本同じになりますので応用は問題なくできますのでお持ちの機器で照らし合わせながらお読みください。
それでは干渉波の体験からご紹介していきます。
実際干渉波って感じたことあります!?
そもそも論としてTENSやハイボルテージなどと干渉波の違いを明確にして通電したことありますか!?
これは伊藤超短波で4極干渉波がある機器なら実験で通電しながら確認できることができます。
まずこの方法からご紹介していきたいと思います。
準備として上記のような設定をしてみましょう。
4極干渉波で搬送周波数はこだわらずに大丈夫です。
大事なのは干渉周波数を1Hzに設定することです。これで1極からは5000Hz、もう1極は5001Hz出ていることになりますよね!?
ここが理解できていなかった前の記事を読んで復習をしてください。
これで通電を行っていきます。
やり方は二通りで通電していきます。
まずこのように通電していきましょう。
(撮影の関係上片手だけで申し訳ありません。)
このように両手に電極を付けて通電していきましょう。
この状態で通電していくと干渉領域が生まれませんので1Hzを感じることができずに上記の設定なら5000Hz(もしくは5001Hz)の電気が流れているだけになります。
通電してわかるのが1Hzならばトントンと電気が流れるのがわかると思いますがこの状態で電気を流すとジーーーッと感じるだけになります。
まったく干渉をしていない中周波の電気です。
次に通電を切って電極をつけ変えて同じ設定で通電をしていきます。
次にいわゆる普通のつけ方をして通電します。
こうすると先ほどと同じ設定ですが1Hzを感じることができると思います。
この状態で干渉周波数を上げていくとそれに準じて感じる電気の周波数が上がっていくのがわかると思います。
TENSなどの1Hzは純粋に1Hzの電気が流れていますが中周波の干渉波は中周波の中に1Hzの電気が感じるように流れているのがわかると思います。
これが中周波領域の干渉波だとわかると思いますよ!
是非体感してしっかりイメージを掴んでください!
干渉波の電極のつけ方
さて前項でもわかるように干渉波は電極パッドをつける位置により干渉しないこともあるということも分かったと思います。
ですので干渉するように通電するのが基本です。
基本的使い方はこんな感じが多いと思います。
スクエア型
電気は理論上は波紋状に広がっていく(通電率、誘電率を考えると円形状には広がってはないかもしれませんが)のでおおよそ電極の間が干渉領域になります。
もちろん前腕などは橈側、尺側から挟むことによって立体的な干渉領域になったりすることも考えれます。
痛い範囲が腰だけとか膝だけなどの限局した痛みの時におすすめです。
縦列型
神経痛などの場合で神経沿いに痛みがあるときにおすすめな通電スタイルですが、交互に電極をつけることによって間に干渉領域を作るやり方になります。
干渉範囲はスクエア型のほうが広くなりますが痛みの出ている部位に干渉させるように行うと効果が大きく出ることがあります。
実際の通電方法の例
さてここまでいろいろご紹介してきましたが、実際はどのようにしているのかをご紹介していきます。
前項でご紹介したスクエア型で電極をつけて10分~20分の間通電する。
って方が多いのではないでしょうか!?
これでも効果はあるかもしれませんが多分患者さんからは干渉波だろうがTENSだろうがハイボルテージだろうが『寝てする電気』なんですよね。
20分以上通電することで内因性オピオイドがでて疼痛抑制が出ますが時間が来れば効果はなくなります。
これでは電気はしてもその時だけという結果になります。
ではどうしましょう・・・
最近よくいわれているのは干渉波などの電気療法を行いながらの運動療法です。
前回の記事でもご紹介したウェデンスキー抑制はいわゆる神経などをブロックする効果があり特に知覚と痛覚を遮断するといわれています。
ですので痛みがある場合に通電しながら動いてもらうことにより痛みがない状態で動くことが可能になります。
これは急性痛でも使えますが慢性痛においては痛みの認知療法的側面で使えるため非常に有効だと思っています。
慢性痛の場合、行動(運動)によって痛みがあることが脳でインプットされているため動いても痛くないと認識をしてもらうのに非常に有効な手立てとなります。
ただ関節構成体の拘縮による運動痛などでは可動域の向上がいきなりあることはないので使う目的をはっきりしておくのは重要です。
次におすすめしたいのはIb抑制を利用した通電方法です。
はい生理学苦手な人はおさらいしましょうw
Ib抑制は簡単に言うと「骨格筋の腱(伸展受容器のゴルジ腱器官)へ伸張刺激が加わる事で、その筋の緊張が抑制される」現象ですね。
ストレッチなどで腱に伸長刺激が加わることで筋の緊張が抑制されることで有名ですよね!
これを利用して通電による筋緊張の緩和していきます。
電気刺激により筋に刺激が入り筋収縮をが起きるのは緑の矢印で表しております。
これにより腱部に伸展刺激が入り伸展受容器が賦活されIb抑制がおこり筋の緩和が起こります。
これは通電しながらストレッチをすることにより顕著に効果を出しますので通電しながらストレッチすると効果的になります。
しかも干渉波は皮膚刺激が少なく広範囲に筋収縮を得られるのでストレッチとは非常に相性がいいと思います。
まとめ
今回の記事は前編の干渉波の基礎に続いての応用という形で書いていきました。
干渉波はただ当てるだけの通電機器にすると非常にもったいない電気になります。
最近は骨盤内に通電し頻尿にもアプローチするなど今までにない使い方もされてきています。
どんどん情報もブラッシュアップしていきましょう!
参考文献
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